近年では経済産業省がDX化を推進しているため、多くの企業で社内DX化に向けた活動を進められているかと思います。これは大企業だけではなく、中堅・中小企業等でも同じことです。この記事を読んでくださっている皆様もまさに今どう進めたらいいかとお悩みではないでしょうか。DX化を進めることは今までおこなってきた3S活動の考え方と同じです。そこで今回から数回にわたり弊社のDX化の取り組みをご紹介させていただければと思います。
DXはデジタル技術を用いて今の業務や作業をより効率の良いように変容していくことです。そのためにはまず今の業務を把握しあるべき姿を定め、その差である問題をデジタル技術により無くしていくことです。まさに3S活動の問題解決と同じですね。
今回デジックではまず弊社生産管理システムAssistの現場端末による実績取得の問題点に着目しました。
生産管理システムの導入をご検討いただいている皆様や、すでにご利用いただいているお客様はシステム導入の目的の一つに生産原価の把握があるかと思います。そこで必要なのが実績時間の取得です。ここが正確になるほどよりリアルな原価を知ることができ、自社製品でどれだけの売り上げがあるのか把握できるようになります。実績をとるために弊社では作業指示書と現場端末を利用し、作業指示書のバーコードで作業の開始と完了を読み取ってもらい実績時間としてきました。もちろんこの方法で実績時間の取得は可能です。しかし実際の現場作業員様からは「作業が増えた」や「いちいちPCの前に行っていられない」といったお声をいただいております。その結果実績の取得漏れや誤った作業時間の登録が発生してしまいました。
そこで実績取得作業の見直しをおこなったところ、弊社では完了数を分割して入力することがないことに気づきました。
ここから生まれたのが「Assist Board Remocon」になります。これは担当者や完了数といったPCでの入力作業を省き、開始完了登録に特化した製品です。これにより作業者は工程の開始、完了時にわざわざPCへ行く必要もなくなり、機械から離れることなく次の作業へと移ることができます。弊社の業務としては材料の計量工程とプレス工程を同時に行うことがあります。今までは現場端末の複数工程開始完了機能で行ってきましたが、実績が均等割りになるため正確な実績取得が行えていませんでした。しかしこのAssistリモコンを利用することで実際にどの工程にどれだけかかっているのか把握できるとともに、実績の取得漏れもなくなりました。
このように今まで当たり前に行っていた業務のどこに問題があるかを調べ、それを改善するためにはどうすればいいのかを考え続けています。目指すは社内の事務作業、入力作業の全自動化です!