DXの取り組み DX INITIATIVE

経営ビジョン

3SとDXの融合により、町工場のモデル工場として日本のものづくりに貢献する」ことを経営ビジョンに掲げ、 町工場が抱える人手不足や技術継承といった課題をデジタル技術で解決し、他の町工場の手本となる存在を目指す。

DX戦略

生産管理システムの活用

自社開発生産管理システム(以下Assistシリーズ)で販売・購買管理から工程管理を行っています。その中で、現場作業者にはiPadや自社製造のハンディ型のQRリーダーを使用し、原価管理や進捗管理を行っています。

自社開発生産管理システム「アシストシリーズ」を活用したDX構成図

■ダッシュボードでの見える化

Assistシリーズに登録されている作業実績・売上・仕入データをダッシュボードで表示しており、リアルタイムで全員が見たいデータを視覚的に見えるようにしています。

■材料在庫管理

QRコードが印刷できるハンディを使用し、材料の入荷時や材料使用後に重量を入力してQRコードを印刷しています。そのQRコードを、材料が入っている箱に貼っています。 これによって、材料の棚卸時にはハンディを使ってQRコードを読むだけで材料の棚卸が行えるように作業効率の向上になっています。
それ以外に、材料のQRコードとAssistシリーズから出力される作業指示書のQRコードを読むだけで、材料のトレーサビリティが行え、顧客へ品質管理体制のアピールにつながっています。

■AIでのデータ分析

ChatGPTから直接、Assistシリーズに登録されているデータを参照して分析できるようにしています。これによって、作業実績データの分析などを各自が行えます。

グループウェアの活用

株式会社デジックの利用するグループウェアの図

■休暇・労務管理

有給休暇・残業申請・承認をクラウドサービスで行い、GoogleWorkSpaceの活用、メールソフト・スケジュールソフトとのシステム連携による管理作業の効率化・見える化により有給休暇取得率の向上。

DX推進体制

推進体制

  • DX推進責任者:代表取締役社長
  • DX推進事務局:DX推進チーム(2名)

役割分担

  • 経営層:戦略決定と経営資源配分、AI技術導入の意思決定
  • システム開発部門:自社開発システムとAI技術の連携
  • 全従業員:iPad・QRコード活用の日常業務実践とAI技術活用
株式会社デジックのDX推進体制図

人材育成

ITパスポートを含む情報処理技術者資格の取得推進を全社的に実施しています。
GoogleWorkSpaceと生成AIの勉強会を、それぞれ月1回実施しています。

DX推進を実現するための環境設備

既存のデジタル基盤を活かした最新情報処理技術の活用環境を以下の通り整備する。

Assistシリーズの活用

  • 32インチタブレット:朝礼での作業内容確認
  • iPad:作業実績取得と工程進捗のリアルタイム管理
  • スキャナ連動システム:紙の作業指示書のデジタル化と現場データ保存。スキャナと連動しており、スキャナで読み込むだけで、Assistシリーズへ登録される。 探す場合は、Assistシリーズから図番などで検索すると該当データが表示される

データの管理

AssistシリーズのDBとGoogleWorkSpaceにデータを集めており、バックアップもクラウドに自動で取得するようにしております。
また、機密性の高いデータや、個人情報等のデータについては、ISO27001に則りセキュリティ管理をします。(ISO27001は取得済み)

社内コミュニケーション

Googleチャットや、サーベイのサービスを利用し業務内容や業務以外での感謝の気持ちなどを伝えられる環境を整えておりコミュニケーション環境の構築やエンゲージメントを高めるようにしております。
従業員のエンゲージメントやストレスチェックも、行い常に働きやすい環境を心掛けています。

DX戦略の達成指標

業務効率化指標

  • 自社開発システムへの手入力時間(目標:OCR機能などを利用して年間15%短縮)
  • GoogleWorkSpace活用による資料作成時間(目標:従来比30%短縮)
  • NotebookLM活用による社内共有情報検索時間(目標:従来比60%短縮)

従業員満足度指標

ラフールサーベイにDX関連項目を追加し、以下の指標を測定

  • デジタル技術導入による働きやすさ向上度(目標:5段階評価で4.0以上維持)
  • AI・デジタル技術習得による自己成長実感度(目標:5段階評価で3.5以上)
  • デジタル化による作業負荷軽減効果(目標:「負荷が軽減された」と回答する従業員70%以上)