3S奮闘記 3S

No.1

3S活動とは_No1

株式会社デジックは2011年1月より「3S活動」をスタートさせました。
3S活動とは、「整理・整頓・清掃」のことです。それぞれの頭文字(S)をとって3Sと呼ばれています。
一見すると単なる簡単な片付けのように思えるかもしれません。私たちも最初はそう考えていました。

しかし、いざ取り組んでみると、その言葉の定義一つひとつが奥深く、思うように進まない難しさを実感しました。
そんな私たちが現場で格闘しながら定義した「3S活動」の中身をご紹介します。

1. 私たちが定義した「3S」の基準

■整理(Seiri):モノの「生死」を見極める

単に分けるのではなく、時間軸で厳密に区分します。

  • 生: すぐに要るもの(2週間以内に使う)
  • 休: 急がないもの(2週間以上6カ月未満)
  • 長休: 判断が難しいもの(6カ月以上)、「いつか使うかも」という町工場特有の迷いを断ち切るための区分です。
  • 死: 要らないもの(捨てる)

■整頓(Seiton):「5頓」で誰でもすぐに取り出せる状態へ

「必要なものが、いつでも、誰にでも、すぐに取り出せる」ために以下を徹底します。

  • 定位置・定量・定方向: 場所、数、向きを完全に決める。
  • 表示・標識: モノの名前と場所の名前を誰が見ても何があるか分かるように明記する。

■清掃(Seisou):汚れの定義を細分化する

「掃除したつもり」を防ぐため、「ピカピカ」の基準を明確にします。

  • ゴミ(手でつかめるモノ)
  • チリ(指でつまめるモノ)
  • ホコリ(吹いて飛ぶモノ)
  • 汚れ(拭けば取れるモノ)

2. 3S活動の「本当の目的」

一般的に、3Sは「安全や効率」のために行うと言われます。もちろんそれも大切ですが、私たちが活動を続ける一番の理由は別にあります。

真の目的は、「守るべきことを決めて、決めたことを守る」という組織風土を作ることです。

かつての弊社は、ルールを決めてもいつの間にか守られなくなることがありました。
現場が主役の町工場だからこそ、まずは以下のような小さな約束を全員で守ることから始めています。

  • 床に直置きしない、タテカケしない
  • 棚の天板の上にモノを置かない
  • 「まずやる」「全員でやる」「忙しくても止めない」

3. 「問題」と「ムダ」に向き合う

3Sに取り組むと、「あるべき姿と現実の差」=「問題」が次々と見えてきます。

「問題を発見して気になってならない感覚を持つこと」
「それを解決できる能力を身につけること」
「解決を習慣化すること」

これらを繰り返し、付加価値を生まない作業を排除することで、結果として精度の高い仕事に繋がると信じています。
口で言うのは簡単ですが、納期に追われる町工場の現場での実践は一筋縄ではいきません。
この「奮闘」の様子を、これからもお伝えしていきたいと思います。

最後にお恥ずかしいですが、3Sを始める前の写真をと、現在の工場の写真を皆様にご覧いただきます。

3Sを行う前の工場現場

3S活動着手前の工場全景。緑色の作業台には工具やスプレー缶が雑多に置かれ、奥の棚までモノが密集している様子。定位置が決まっておらず、探し物による時間のロスが発生しやすい、改善前の現場のリアリティ。
旋盤周辺の以前の様子。壁面に多くの工具が吊り下げられているが、影絵管理(定位置化)がされておらず、配置ルールが不明確な状態。足元まで端材やモノが迫り、作業動線が制限されている現場の記録。

3Sを行った後の工場現場

床が明るい緑色に塗装され、棚や機械が整然と配置された、見通しの良い現在の製造現場。

3S後の工場について

3Sを行なっている途中・その後を取り上げた記事の一部をご紹介いたします。こちらもぜひご覧ください!

» 「第一歩は「生・休・死」区分で整理作業_No2」
» 「「生・休・死」を明確にすることで改善された作業場_No10」