3S奮闘記 3S

No.18

「生・休・死」を明確にすることで改善された作業場_No10

今回は、工場の3S活動を紹介します。改善前は、2つの材料棚に材料を保管していました。この材料の中には、良く使用する材料や滅多に使用しない材料が一緒に保管されています。改善前の写真の赤丸が材料棚です。改善前までは、整理のルールである生・休・死(整理の詳細は3S奮闘記Vol2でご覧ください)は考慮せずに材料を棚に置いていました。そこでまず初めに、「生・休・死」区分に材料を分けて、工場内には「生」の材料のみ置くようにしました。そして、「休」の材料は倉庫で管理するようにしました。

改善前

3S活動で「生・休・死」を明確にする前

整理を行い良く使用する材料のみを工場内に置くようにした結果、2つあった材料棚が1つになりました。改善後の写真のように工場内が明るくスッキリしました。そして、高さが2メートルある材料棚を1.7メートルに低くしました。これは、一番高い段が目線の高さより高くならないように1.7メートルと決めました。高い棚は圧迫感があり、窓から入ってくる光も遮ります。棚を少し低くするだけで、こんなに全体が明るくスッキリしました。これを機に、工場内のモノは全て1.7メートル以下にしようとルールを決めました。現時点で全て1.7メートル以下にはなっていませんが、順次1.7メートル以下にしていきます。そして、工場内に置いてある材料の数が減ったので材料を探す時間が短くなりました。しかし、一か所に置いてあった材料を工場内の材料棚と倉庫と二か所に置くようにしたので、どっちに材料があるのか分からなくなるのではとの声がありました。これについては、弊社の生産管理システムで瞬時に材料がどこにあるのかを分かるようにしています。

 

改善後

3S活動によって「生・休・死」を明確にすることで改善された作業場

 

 

今回の改善は、3Sの目的である「皆で守ることを決めて、決めたことを守る」が弊社も出来てきたなと実感できる良い改善でした。皆で決めた整理のルールを守り改善を行い、新しいルールも皆で決めました。3S活動を始める前と比べると、皆の意識もすごく変わりました。これからも3S活動を通じて、もっと良い会社にしていきたいと思います。
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