3S奮闘記 3S

No.32

現場と事務所の進捗状況の「見える化」_No.32

前回のコーナーでホワイトボードからモニタへと付け替え作業を行ったことを紹介しました。今回はそのモニタを使用した情報の3Sを紹介します。

 1日の生産活動で「誰がいま何をしているのか」であったり「自分がする作業はなにか」や「次着手できる作業はなにか」「誰がどこまで作業しているのか」を知りたいという要望があるかと思います。

 Assistの生産情報には作業担当者の登録を行うことができ、その情報を元に工程進捗画面やガントチャートで、各担当者の作業予定や生産毎の工程進捗を確認することができます。しかし、その情報を見るための担当者登録がすこし煩わしいのと、担当者毎の当日の進捗や自分が担当する工程が着手可能かどうかわかりにくい問題がありました。

現場のモニター 事務所のモニター

 そこで今回弊社ではこの問題を解決するため、工程振分と進捗確認ができるシステムを開発し、自社でテスト運用することになりました。

工程振分時は画面を3分割して使用します。一番左側にある生産情報から当日作業する生産を選択することで、画面中央にその生産で行う工程が表示されます。表示された工程を、作業する担当者のところへドラッグアンドドロップすることで、Assistの工程に担当者を登録することができます。
 Assist上から各工程に担当者を登録する場合は、それぞれの生産情報を開き、そこで各工程に担当者を割り当てる必要がありました。この作業を直感的に当日行う作業だけ割り当てることができるので、弊社で実際に工程割当をする工場長の作業がかなり楽になりました。
工程進捗を確認する場合は一番右の担当者の画面を全体に表示します。着手中の工程は色が変わり、各作業担当者が現在どの工程を行っているのか一目でわかります。
この表示を弊社では事務所のモニタを用いて行っています。今までいくつかの画面で確認しないとわかりにくかった情報を一か所で見られるようになりました。
詳しい使い方や機能については、Assist改善日記でご紹介いたしますので、そちらを参考ください。
 

 問題とはあるべき姿と現実との差です。それを改善していくのが3S活動です。今回は今までの活動で養ってきた考え方を元に、その活動をシステム開発へと活かすことができました。
ただ整理・整頓・清掃を行うのが3S活動ではありません。3S活動を行う上で考える力を養うことができたからこそ、新しい発想が生まれたのではないのかなと思います。弊社では毎週1時間の3S活動を続けています。あるべき姿に対して、どうすれば実現するかを考えながら活動しております。
 これからもデジックは3S活動を行い、問題解決を行うことができる企業を目指します。